薄暗い週末の午前はお菓子作り

薄暗い週末の午前はお菓子作り

少年は夜中の三時に眠りから覚めてしまった。
夏休みに入って1週間ほど過ぎた頃のことだった。
暑くて寝苦しくて熟睡できなかったのだろう。
扇風機は生暖かい風を送るばかりで、まったくもって涼しくならない。

眠れないし、お腹も空いたので、少年は大好物のカレーを作り始めた。
冷蔵庫を漁り、野菜と肉を切って、炒めたり煮込んだりした。
夜が明けるころには、台所からは、美味しそうなカレーの香りがしていた。

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★★