そよ風の吹く大安の晩は立ちっぱなしで

そよ風の吹く大安の晩は立ちっぱなしで

夏休みが半分ほど過ぎた頃の日暮れ前。
「缶ケリ」で鬼になった少年は、ものすごくお腹を空かしていた。
捕らえても捕らえても缶をけられてみんなが逃げるので、もうこの遊びは終わりが見えない、とため息をついた。
クタクタにつかれて家まで戻ると、玄関を開けた瞬間に今日の晩御飯が判明した。
とても美味しそうなカレーの匂いに、少年は「よっしゃ!」と叫んだ。

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陽光と岩山とそよ風
「そよ風」のことの本を書くなら、どういったことを書く?「そよ風」の一般的な解説なんかかな。それとも、個人的な視点からの意見かな。
★★